修道院玄関前にて(クリックすると拡大します)
修道院の玄関脇に、ザクロの木が生えている。ザクロはそれほどなじみのある木ではないので、おそらく、ヨーロッパ人の宣教師が植えていったものだろう。
実のなる木を植えるのが趣味、というドイツ人の神父もいた。
今、ザクロの花が満開である。
上品な朱色の花である。上品かどうかというのは人間が勝手に評価していることで、ザクロの木にはまったくありがた迷惑な評価である。
それはともかく、子孫を残すために、鳥や昆虫が来てくれるような色、匂い、蜜を用意し、盛んに自己をアッピールしている。
私たちはそのけなげな姿に酔いしれる、これも生き物に対する礼儀というか、愛情かもしれない。
とくと、ザクロの美しい姿に、ときめいてほしい。
|