修道院のザクロ

(2018.5.25)



修道院玄関前にて(クリックすると拡大します)
 修道院の玄関脇に、ザクロの木が生えている。ザクロはそれほどなじみのある木ではないので、おそらく、ヨーロッパ人の宣教師が植えていったものだろう。
 実のなる木を植えるのが趣味、というドイツ人の神父もいた。

 今、ザクロの花が満開である。

 上品な朱色の花である。上品かどうかというのは人間が勝手に評価していることで、ザクロの木にはまったくありがた迷惑な評価である。
 それはともかく、子孫を残すために、鳥や昆虫が来てくれるような色、匂い、蜜を用意し、盛んに自己をアッピールしている。

 私たちはそのけなげな姿に酔いしれる、これも生き物に対する礼儀というか、愛情かもしれない。
 とくと、ザクロの美しい姿に、ときめいてほしい。