一昨日、大自然に触れたくなって、西日暮里からモノレールに乗って、舎人(とねり)公園に行ってきた。中央に大きな池があって、結構な数のカモやサギがいる。その中で、池に注ぐ小川で偶然、カモの親子に出会い、すっかりカモに癒やされて帰ってきた。
孵化してまだ3週間ほどではないかと思われる、7羽の子ガモをつれた親子ガモに出会った。
カモの餌は水底の藻。深い池では子ガモが潜るのはまだ無理。それでこのような浅い小川が、格好の餌場となる。
一心不乱に藻を食べる子ガモ。しかし、ここは池の中とは違って、猫やイタチに襲われる危険性の高い場所でもある。
子ガモはまだ危険を察知するだけの能力を身につけていない。
そのとき、それまで餌をついばんでいた子ガモたちが、母カモのところへ集まってきた。
何だ!子ガモたちに緊張が走る。(と思われる)
母カモは、さあ、こちらよ、いらっしゃい、と騒ぐ様子も見せず、子ガモたちを導いていく。実際、どうやって子ガモたちを集めたのか。母カモの鳴き声は聞こえなかった.
親子のコミュニケーションはたいしたものだ。一糸乱れず、子ガモを安全な方へ連れて行く。
母カモは子ガモの安全を確かめながら、最後について行く。
グループで山登りをするとき、リーダーが最後尾につくのと同じ、というより、人間が彼らの行動を学んだのである。
ここなら安全よ。
母カモが連れてきたところは、小川の真ん中、容易に猫やイタチが襲ってこれないところである。
ところで、なんでこんなに母カモは用心したのか。
と、私の近くを、全身真っ白で、鼻の下だけが黒い、まるでヒットラーみたいな猫が、私をギョロッとにらみながら通り過ぎていった。舎人公園の主みたいな顔をしていた。(蹴っ飛ばしてやろうか、と思ったけど、やめた)
もう危険は去ったわ.さあ、行きましょう。
みんなそろって、餌場へ。
みんな無事で、よかった。
母カモは、子ガモたちに食べさている間、周囲の警戒を怠らない。
これは別のグループ。父親もいるようだ。
昼寝の時間。夫婦で警戒している。
川の中州なら、陸からの敵には安全。しかし、空には猛禽類やカラスがいる。やはり、母カモは寝ずの警戒だ。
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